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あそび基地ができるまで
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最初の一歩
同じマンションの人から「子どもが集まってきて困るんだけど」と相談を受けたのが最初でした。お引っ越ししてきて間もない方で、自分の子どもたちと遊ばせたくて、自宅に友達を呼ぶのをOKにしていたら、とめどなく友達が来、それが土日も構わない状態となって困っているとのことでした。でも、聞いてみると集まった子どもたちがやっていることは、みんなで自前のゲーム機を持ってきて対戦。これ自体悪いことじゃないはず。
うーん、場所が違うんだよね。個人宅じゃない場所があればいいんじゃない?と思ったところから話が始まりました。
場所はどこ?
では、場所はどこにあるでしょう?
「うちにおいでよ」と子どもたちに言えば、子どもたちは我が家へ居つくことになるのでしょうが、我が家は我が家で土日も構わず子どもたちが出入りするのは厳しい…。
どこか他の場所は…と考えて、近くの団地の集会室が思い浮かびました。団地外の人でも利用できるはず。
でも、ただ子どもに開放したいと言っても無理かな。
他の理由が必要…じゃあ、宿題やればいいんじゃない?
そこで「宿題とかやろうの会」と名づけて、申し込んでみました。
運営「くれよん」
代表:森合牧子
メンバー:3人
坂上広場あそび基地
運営:くれよん
活動日時:
毎週月曜日午後3時から午後5時
(祝日および長期休暇中は閉所)
活動場所:
花物語たかつの丘地域交流室
(高津区久末1495-1)
助成金交付実績
平成30年度かわさき市民公益活動助成金・スタートアップ助成
お金と騒音
集会室、借りられました。集会室を借りるのに半日1000円。子どもたちに100円持ってきてもらえばなんとかなるかなと思ったのですが、それは難しかった。100円といっても、子どもには大金。
お金はまぁパートもしていましたし、なんとかなりました。
でも…集会室が人気で枠がほとんど埋まっていて、曜日固定では借りられず、1か月に2回、それもばらばらの曜日になってしまいました。
曜日固定でないと、子どもたちは覚えてないんです。「次いつ?」と聞かれて答えても、遠すぎて忘れられてしまいます。
次に、騒音。集会室は居住スペースとは別になっていましたが、どうしても大きな声になって注意され、集会室管理の方に「別の場所へ移って欲しい」と言われました。
新しい場所
しょうがないよね。だってやめてって言われたんだから。正直団地の人から断られて、ほっとした思いもありました。地域の子どもたちの問題を見過ごす自分でいたくなかった私。答えを出して、行動して、それでも無理ならもう私の責任じゃない。
ところが「無料の場所がありますよ」という情報を持ってきてくださる方がいました。
宿題の会を見に来てくださった保健師さんでした。
花物語という高齢者のグループホームに無料で借りられる部屋があるとのことでした。
見学に行って事情を話すと「子どもの声がする分には、お年寄りは喜ばれると思いますよ」というありがたいお言葉。場所、見つかっちゃいました。
保険
場所も見つかったし、やるしかないでしょ!と思ったら。今度は別の方から、保険入ってるんですか?とのご指摘。保険…学童とかで入るやつね。入ってないね。
社会福祉協議会で保険に入れると知って聞きに行ったら、1日540円。お金やっぱりかかるんだなぁ。もうめんどくさくなって、「保険入ってないじゃんって言われました」って例の保健師さんにメール。そしたら、「助成金受けたらどうですか?」とのお答え。ぐぬぬぬ。
「受けられなくても問題提起にもなりますし」
そうそう。問題提起ね。問題提起しとくのは悪くない。
そして助成金を申請、プレゼンで問題提起。ここでおしまい、となるかと思ったら、めでたく助成金交付事業として認定。…もはや神の思し召しとしか思えない。
そして、「あそび基地」ができましたとさ。
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